2012年03月08日

chin chuu e

被災地、大槌町。

9000人の人口の町。

震災により、亡くなった方と行方不明者の数、1300人。


18日にその慰霊祭が行われるそうです。
慰霊祭で灯される蜜蝋キャンドルの数、1300個。

それに向けて、静岡から蜜蝋キャンドルをつくり、届けるというステキなことをしてくれるお友達がいて、私も参加させていただきました。


たくさんの方に気持ちを込めて作ってもらいたいと、関わってくださった方の数、なんと450人!
ほんの短い期間に、クチコミだけで、こんなにたくさんの方が、忙しいこの時期に、心を込めてくれました。




蜜蝋を手にすると、そのなんとも言えない温かさとやわらかさに気持ちがとけます。

手の中で丸くしたり、伸ばしたりしているうちに、とけた心の中がぽかぽかと温かくなります。

その自然に穏やかになった心は、蜜蝋キャンドルのように丸くなり、それが手の中の蜜蝋に祈りを込めてくれます。

大槌の亡くなった方たちの魂が安らかであるように、

頑張っている方々の心が癒されますように、

すべての生き物や地球に感謝をこめて・・・・・・。



たくさん並んだ蜜蝋キャンドルを眺めていると、そのどれもが愛おしく見えてしかたない。
人の命のようだからでしょうか。

この一つ一つが、
誰かの家族で、
誰かの友達で、
誰かの恋人で、
誰かの親戚で、
誰かのご近所さんで、
これから出会うはずだった誰かだった。

そう思うと、何かと話題の「瓦礫」も、その大事な誰かの大事なものだったわけで、それを「瓦礫」なんて言うのは、やっぱり悲しい。

そこにあることで、臭いとかなんとか問題があって大変なのかもしれないけど、「とっとと片付けちゃっ」ていいものなんだろうかと。
それをみんながみんな、望んでいるのかな?

もっと複雑な心に寄り添って考えてもらいたいなぁ、と思ったりもしました。


震災から1年がたとうとしています。

私は「被災地支援をした」と言えるようなことをしていないのかもれない。

寄付をたくさんしたわけでも、現地に行って誰かを励ましたり、片付けの手伝いをしたわけでもない・・・・・・。
誰でもできる小さなことをちょこちょこしただけ。
蜜蝋キャンドルを作っても、届けることはできない。


大槌に送られるフラッグに、息子たちは、
「ぼくはいきているからたすけにいくよ」、「ぼくはしずおかだからたすけにいくよ」
と書きました。


小学校1年生の彼らが、一人で現地に行って誰かを助けることなどできる訳がありません。
でも、彼らは嘘をついているわけではありません。


彼らが、きっと誰かを助けられるような人間になれるように、私はその命を守り、しっかりと育てていく。
自分の子供だけではない、今生きている大人も子供も、これから生まれる子供たちも、
みんなでみんなが輝く未来を作れるように。

それが私にできる、一番大きなことなのだと思っています。



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Posted by せんたく日和 at 19:54│Comments(0)イベント
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